あなたの周りに「ジャイアン」のような人はいませんか?
時代が時代なので、別に殴ってくるわけではない。
でも攻撃的で、暴言を吐く。嫌味を言う。無視する。理不尽な要求をしてくる。
職場にも、学校にも、家庭にも、お店にも。 現代のジャイアンは、あちこちにいます。
人は、ストレスが大きくなると何かを攻撃したくなる
ムシャクシャしたとき、人や物に当たりたくなったり、机を叩きたくなったりすることはありませんか。
実際に行動に移すかどうかは別として、そういった衝動が起こるのは、人としてとても自然な反応です。ほとんどの人は理性によってその衝動を抑えることができるし、時間と共に衝動もおさまっていきます。
ただ、それが限界を超えた時に、我慢できなくなって理性で止められなくなり、行動に移してしまいます。
怒りやすい人と怒りにくい人の違い
こういった衝動はいきなり爆発するわけではありません。
すぐに怒る人と怒りにくい人の差は性格の違いもありますが、実は性格だけではなく、我慢し続けたイライラやムシャクシャの感情がどれだけ溜まっているかが関係しています。
イライラやムシャクシャをたくさん我慢して溜め込んでいる人ほど爆発しやすい。
現代は、常にその状態の人――
「イライラやムシャクシャが溜まり続けている人」が、あちこちにいます。
ストレスが溜まった人は発散する相手(ターゲット)を探す
満員電車、長時間労働、SNSの情報過多、将来の不安——ストレスの種は尽きません。 そしてストレスが限界を超えた人は、発散する「きっかけ」を探し始めます。
クレーマー。
モンスター◯◯。
◯◯ハラスメント。
いじめ。
形は違っても、本質は同じです。
強いストレスを抱え、
どこかで発散したい人。
そのはけ口を探しているのです。
人は「きっかけ」を見つけて攻撃する
多くの場合、彼らはいきなり誰かを襲うわけではありません。
無意識のうちに、
「ここなら出しても大丈夫そうだ」
という相手を探しています。
- 反論しなさそう
- 気が弱そう
- 立場が弱そう
- 疲れていそう
そんな“きっかけ”を感じ取った瞬間、
攻撃が始まることがあります。
ジャイアンが「のび太」を狙うのは、のび太が弱いからです。 現代のジャイアンも同じ。「この人なら大丈夫だろう」と思われた瞬間、ターゲットにされる。
ストレス社会では、
まだ行動に移していないだけの“ジャイアン予備軍”もたくさんいます。
イライラやストレスの矛先は別の人に移動する
本当は、上司に怒りたい。
家庭でストレスが溜まっている。
仕事で追い詰められている。
でも、その相手に怒れない。
上司には逆らえない。取引先には文句を言えない。妻や夫に言えないことがある。どうすることもできない。
するとどうなるか。
今度は、別の誰かに向かいます。
店員に当たり散らす。部下に八つ当たりする。家で家族にぶつける。SNSで見知らぬ人を攻撃する。
たまたま居合わせた人やまわりの人の中で
- 弱そうに見えた人
- 反撃してこなさそうな人
「あ、ここで発散できる」
と無意識的に思われた瞬間、
ターゲットになってしまうのです。
弱さは無意識に現れ、無意識に察知される
じゃあそのターゲットになる弱さはどこで現れてしまうのか?
いじめられっ子や、職場などでよくターゲットになっている人を思い出してみてください。
姿勢、目線、声など、本人が気づいていない無意識の部分で、
ストレスがある人が「なんかむかつく」と思うものを発してしまっているんです。
現代はハラスメントなど“心への攻撃”が主流になった
昔は、カツアゲやケンカのような、
わかりやすい暴力が多くありました。
今もゼロではありません。
でも、かなり減っています。
その代わりに増えたのが――
- イヤミ
- 無視
- 理不尽な要求
- 責める言葉
- 圧をかける態度
物理的ではないけれど、
心をじわじわ削る攻撃。
一般の人でも、
簡単にできてしまうやり方です。
ハラスメントの標的にならないための現代版護身術
では、どうすればいいのでしょうか。
ストレスを抱えた人から身を守るため。
そして、自分自身がモンスター化しないために。
そのための現代版の護身術が――
「護心術」です。
力で対抗する技術ではありません。
相手を打ち負かすことでもありません。
自分の心の状態を整え、
“ここでは発散できない”という在り方をつくること。
簡単なコツを一つお伝えしましょう。
姿勢が変わると、世界の当たり方が変わる
心を整えようと思っても、なかなか変えることは難しいです。
イライラしている時に「イライラやめよう」と思ってもなかなかやめられないのと同じです。
でも、体の状態が変わると、心の状態も変わります。
姿勢、呼吸、目線、表情、物理的なところは変えることができます。
そうすることで、心の状態も自然と変わっていきます。
そして不思議なことに、
心の状態が整っている人は、
なぜか理不尽な攻撃を受けにくくなります。
堂々としている。
落ち着いている。
巻き込まれない雰囲気がある。
それだけで、
“発散の対象”から外れることがあるのです。
狙われない自分になることはできる
ストレス社会に生きる以上、
嫌な人と関わらずに生きることはできません。
でも、
狙われない自分になることはできる。
そして、
誰かを傷つけない自分でいることもできる。
それが、護心術の目指すところです。